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2013年3月31日 (日)

成井さんのマグ

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成井さんのうつわを知ったのは益子の陶芸家鈴木稔さんのワークショップに参加した茶屋雨巻という山の麓にあるピザのとびきりおいしいお店でした。
サービスされたコーヒーをみて、稔さんが成井さんのうつわについて語られた口調と、目の前に置かれた「ちょっといびつな」カップが衝撃的に印象に残り、それから僕は、その数ヶ月前に亡くなっていて、もうお会いすることができない”知られざる益子の偉大な陶芸家”に恋をしました。
しかし、もはや故人のうつわは市場に出回っておらず、やはりその恋は叶うことなく終わるのかとあきらめかけていたところに飛び込んで来たのが遺作展。
会場に所狭しにずらっと並んだうつわは、最初「他の作家ものの一部に置かれているのだろうか?」と錯覚するほどの量に驚くとともに、いままで数品しか触れたことのない成井さんの手の跡を存分に味わうことが出来ました。
会場にいらっしゃった遺族の方(ご子息)ともお話をすることが出来、その話し振りから作品から受けるのと違わぬ作家さんであったことが伺えました。
さて、何故僕が成井さんのうつわに惹かれたのか。
稔さんに聞いた成井さんの話がとても印象的だったことはもちろん、手の中から生み出される”かたち”には、そのひとの全人生があるのだからではないかと、きょう持ち帰ったうつわを撫でながら手の跡をなぞって涙がでそうになるほどの感動を味わっている僕は思うのです。
将来開く、自分の好きな本だけで囲まれた古書店(のbooks)には、五人ほどが本を広げながら座ってコーヒーが飲めるテーブルを置くつもり。
で、そこで提供するコーヒーのカップも選んだものをひとつずつ置こうと。
成井さんのうつわを見ながら閃いたきょうでした。
ちなみに、初日は残念ながら予定が重なって伺えず、同様に成井さんファンの所員ハブが見に行って、2日目に売り切れて買えなくなってしまうことを避けるためお金を託していくつか選んで来てもらいました。
2日目のきょう、オープンとともに会場に入ってまたいくつか選んできたという算段で、心配していた”売り切れ”も免れて、とても待ち望んでいたたくさんの作品に触れることが出来ました。
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