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2012年7月19日 (木)

杉板を焼く

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「余地と暮らす家」には外壁に焼いた杉板を用います。
いわゆる焼杉と呼ばれるもので、焼いたものは市販もされていますが、今回はうちの事務所で焼くことにしました。
焼杉にしたのにはいくつか理由があります。
当然、防水・防虫・経年変化・メンテし易さなど、材料としての優秀さは言うに及びません。
焼くことによって材料の良さを引き出す方法は海外ではあまりないのでしょうか、先日焼杉体験をされたアメリカ在住の友人も珍しがっていました。
さて、僕が焼杉選んだ最大の理由は焼杉の持つ表面の装飾的な美しさにあります。
焼いたあとしごくことで浮き出る杉材ならではの木目を外壁に置くことで装飾的な効果を狙っています。

ところで一時間に一坪しかできない作業を50坪分設計者自ら行っているのは、コストのためばかりではなく、職人ではなく表現者として手の痕跡を残していくことになると考えてのことです。
住宅ではどの現場でもそうした痕跡を残すことにしています。
それは僕の家づくりにおいてとても大事なことの一つです。

今回はうちの事務所は当然のこと、建て主自ら積極的に会社が終わってから駆けつけて作業のお手伝いをしてくれています。

一枚一枚杉板を焼いてしごいて製品にしていく、コツコツした作業を体験することは、「家を買うのではなくつくること」についても深い理解をすることでしょう。

写真は作業中の建主さん。

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