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2012年1月11日 (水)

焼き杉という選択

Photo_5

良いと確信していても説明するのが大変困難なのが自然素材。
なにせ使えばキチンとメンテナンスが必要になる。と思われてもいる。
僕たちは、「そうやって愛着が増す」なんて簡単に言うけど、現代でそれは正直かなり辛いこともある。
なにせメンテナンス限りなくフリーなんて材料が出回っているのだ。
忙しい人は迷わずそちらに行くし、結果家だって「建てる」から「買う」が普通になってくる。

僕自身は、自然素材が全てではないと思っている。「自然素材」を売りにすることは、建築の本質とは全く関係のないことが多いので抵抗を感じる。しかし、良い素材は良いと堂々と主張したいし使いたい。

ちなみに素材にたいして、僕自身こだわりは全くなくて「その場所における適材をおさめる」ことに興味があるのみ。

写真は「焼き杉」。杉板を焼いてしごき無塗装で外壁材としてウチの事務所に使っている
焼くことで皮膜ができて木は丈夫になる。
わずか十数ミリの板が築100年を超える建物に使われているのを目にしたことがあるだろう。
元来丈夫なのであるはずなのに、メンテナンスや現代の外壁材に押されているのはどう考えてももったいない。

ウチのは貼ってから10年が経つ。
色はあせたが、そこは自然素材で、経年変化によって良い風合いを出している。
「この場所に適した材料としての焼き杉の選択」であるわけだ。

塗装だったら10年経つと塗りかえを考えなければならない時期である。
コスト削減にもなるのだ。

10年の経験は、この素材を自信持って奨めることができるようになったということ。

現在進めている計画にも使う予定である。

焼くのは私とクライアント。
大工さんによっては焼いてくれるが、今回はそういったことをしない方なので。
大変だが、「焼き加減の調整が思いのままにできる」ところはいい。

バーナーでガンガン焼き杉を作り出す予定だから、塗装代や手間の削減にもなる。

乞うご期待。

加藤

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