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2012年1月21日 (土)

15年見続ける

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きのうは15年前に住宅の設計をさせていただいたご夫婦と会食をしてきました。
その住宅を15年間見続けられたこと、ご夫婦から住み心地などを直接聞き続けられたことは、とても貴重な経験になっています。

新築当時50代後半だったので現在70代前半、さすがにいつまでも健康とはいえない年齢に差し掛かって最近はお風呂やキッチンのリフォームをしました。

この家は当時からメンテナンスをしながら住み続けられるように素材や工法、設備を考えて設計をしています。
手本は「民家」で、室内環境で言えば、つい数年前まで夏はエアコンなしで暮らしていける環境を作っていました。
さすがに最近は年齢や夏の暑さに数日は機械に頼るようですが、深い軒と現しの小屋組みに設けた窓から抜ける風の心地よさは機械でつくる人工的な涼しさの比ではありません。

人は年をとります。
家は、大切に使えばそれこそ人の人生より長生きをします。
過剰にアシスト機能をつけるのもどうかと思いますが、寿命が長い住宅を未来を見据えて計画をすることは結果的に限られた資源を大事に使うことになります。

いまでもたまにお会いして、暮らしぶりを聞きながら時間の経過でしか教えてくれない至らないことや発見を糧にできること。家を建てたことを15年経った今でも大変喜んでいただけることは僕にとっても嬉しいことであるとともに、責任の大きさに気を引き締める瞬間でもあります。

写真は”その家”のリビング上部、現しの小屋組み。

加藤

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