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2011年12月14日 (水)

外的要因に耳を傾けて

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建築は「その場所から動けない」。
(なかには「移動する建築」もあるが、ここでは「移動しない建築」のことを前提にする。)

土地はさまざま。
動けないからこそ周辺環境に耳を傾けて作られた建築は、「そこにしかありえない」ものになる。

耳を傾けても傾けなくても、すべて建築は、そういった(土地から逃れられない)宿命を背負って建つ。


写真は、北関東の河川中下流域平野部稲作地域に見られる「水塚(みつか)」。出水の際、身や家財、穀物を水から守るため屋敷の一部に土盛りを施し水害と戦う知恵の建築。

土盛りは、北関東特有の季節風を遮ってくれたり、味噌漬物の貯蔵場所として日常にも利用される。

気候も温暖で人が住みやすく、平野で河川があり稲作に適している肥沃な土地である一方自然の驚異とも付き合わなければならない農民の知恵は環境を巧みに読み込んだ「建築家なしの建築」である。

さて、僕はどのくらい耳を傾けられるのだろう。

加藤誠洋


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