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2011年3月14日 (月)

自分で調べる住まいの安全チェック

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3月17日一部加筆                                       3月18日一部加筆

被災された皆さんに少しでも建築的に役立つ情報をお伝えできればと一級建築士と応急危険度判定士の立場でお知らせできればと思います。なお、記事は木造の建造物を想定し、地震後に被害が出た場合(住めない程度の被害の場合はすぐに避難をしてください)作成しております。

少しでも不安があれば専門家や業者に相談されることをお勧めします。           (まずは、普段から付き合いのある信頼のおける業者や設計者に相談しましょう。)

まず建物外観を少しはなれた位置から見て、破損箇所や傾きを見ます。傾いている場合は地盤が液状化(敷地内にモグラのあなのような跡があるときは可能性があります)したり陥没していることがあるのですぐに専門家に相談したほうがいいでしょう。がけ地にお住まいの方はがけ地を覆っているコンクリートやブロックの状況も(安全を確保しながら)確認しましょう。

破損箇所の内、落ちてきそうな部材などが見えたら落下に注意してください。

そのときに周囲。隣家や塀も確認します。ブロック塀や石積みの塀が傾いていませんか?庭の石灯籠などはずれていませんか?隣家の屋根や外壁が落ちていませんか?もしそのような事象が見つかったら近寄らないようにしましょう。

次に少し近寄って、建物の根元部分、すなわち基礎を一周ぐるりと見回りましょう。

ひびや欠けはありませんか?表面から1センチ程度のはがれは、上塗りのモルタル部なので、とりあえず大事には至らないと思われます。しかし、以前なかったひびや欠けが見つかったときはそのひびをマジックなどでマーキングしておくと、その後のひびの経過や修復時に補修方法の助けになります。

こんどは家に入ります。

玄関や建具の開け閉めが以前より硬くなったりしていませんか?                      硬くなっていたりしまらないときは、その場所に力が加わっているということです。無理に開け閉めをすると他の場所に無理な力がかかって他に影響がでる可能性があります。

壁や天井にひびが入ったり落ちている場合。地震時に建物に大きな変形があった可能性があります。ただし、内装材が破損したことがすぐに建物に深刻な影響を与えているとは限りません。余震による2次被害も考えられるうちはなるべく立ち入らないようにします。

                                                     電気関係は、内部に隠れているのですぐに不具合を見つけるのは困難と思いますが、まずは必ずすべてのコンセントを確認しきちんとコンセントが差し込まれているか、ほこりがかぶっていないかを確認してください。もちろん、つかわないコンセントは節電のためにも抜いておきましょう。                                                    家庭内電気製品は自分で確認しましょう。地震があっても電気の供給は止まりません。地震後に停電になった地域に電気が通じると、損傷した建物の配線がショートして火災を起こしかねないので注意しましょう。

大きな余震が続くと予想されているうちは、2階以上には出来る限り、かたよってって重いものを載せない、重いもので自力で運べるなら1階に下ろしておくようにしてください。たんすの上など高いところにも物を載せないようにします。

大きな余震が続くと予想されているときは、高いところの補修作業などは控えましょう。

みなさんがいつも住んでいる家なので、家族全員の意見を聞いて少しでも普段と変わったところがあれば遠慮なく専門家に相談してください。

最後に。

建物はそんなに簡単に崩壊はしません。

最大限の注意は払うべきですが、あまり神経質にならずに安心をしてください。

守ってくれるのも家なのです。

加藤誠洋

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