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2010年4月27日 (火)

見えないものを考える

設計の仕事は、形あるものを作ることです。しかし、設計をすることは目に見えない事象をどれだけ考えることが出来るかでもあります。

庇は、雨や強い日差しから住まう人や建物を保護するためにあります。「格好が様にならないから」と言ったヘンテコな理由は論外ですが、何らかの理由で庇なしの家をつくろうとする場合、建物に凹み部分をつくってみたり、ルーバー(格子)を設えてみたり、外壁に防水機能を背負わせるとか断熱性能を上げて寒暖の差を少なくするとか、現代住宅の対処方法は新素材の開発にも助けられて、「なんでも可能」になってきています。                                                玄関先で傘を折りたたむときに雨に濡れてしまうことについては直上に屋根や凹みがない限り解消は出来ません。そんな「生活を描けないような住宅設計」は、してはいけないと自分自身戒めながら、想定される事象を思い描くのです。

僕が敬意を表して参考にするのは民家の佇まいです。長い年月を経て、自然の力を上手く利用しながら場所にフィットしている様の根源を捉まえることによってしか獲られない智慧は考えるヒントとなって、僕の住宅設計に反映されていきます。

加藤

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