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2010年3月14日 (日)

縁起物、家相

それまで、一部の特権階級のみで重用されてきた家相は、江戸時代後期より庶民の間にあっと言う間にひろがり、あまりに流行りすぎて明治期に禁止令が出たほど。

現在でも家相や風水で家を診断してもらったり、アドバイスをもらうことは多くあります。

とかく僕ら設計者の間では評判が悪い家相見。なぜか。それは、設計者が考えてつくったプランを勝手に変えられるからではなく、家相として見る家の間取りの方法の根拠がもともと曖昧だからに他なりません。

一般的に、家相は家の中心を決めてから家相盤(360度の分度器のようなものに室名と吉凶が書かれている)などを用いて、各部屋をどこに配置すれば良いか判断します。しかし、家の中心の決め方が対角線をもちいたり、主の座る位置だったり、大黒柱の位置だったりとさまざまだったり、北を定めるのも磁北か真北かその家相見の経験や流派(流派があるんですよ)によってもさまざま。なので、一概に「家相を見てもらった」といっても、見てもらい方によって、吉が凶になったりするのです。

だからといって僕は家相を否定はしません。皆さんが、一種の縁起物と思って見てもらうことで、精神安定に一役買って、そのことで、明るく毎日が過ごせるなら、見てもらえばいいとおもいます。

ただ、以上のことを踏まえて、なおかつ安くない鑑定料を支払っても見てもらったほうがいいと思えればの話です。

著名な建築家で家相の研究家としても知られた清家清さんは、設計者がきちんと考えた家ならば「家相は必要ない」と言い切ります。家の風通しや日当たり、地域の気候などを考慮して設計された家はそもそも「家相」がいいものなのです。

加藤誠洋

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