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2009年6月23日 (火)

『常陸の国のむかしの家』八溝山麓編 ツアー(2)

久慈郡大子町

今回僕が担当する大子です。

奥久慈地方の中心地として水戸藩の陣屋が置かれ江戸時代から久慈川の水運などもあって栄えました。

現在は駅前から東西に伸びる2本の通りと駅前通りの突端に位置し南北に走る金町通りに往時の町の姿を見ることができます。

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北側に小学校、神社などがある高台があります。通りから高台に至る斜面上に民家が建ち並び、その間を滋味深いといったらしっくりするような何本かの路地が抜けています。

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大子レトロ館」は明治期に建てられた元呉服商の見世蔵です。外壁は黒漆喰で豪壮な2階観音扉と1階の縦格子戸の繊細さの対比が面白い建物。平成13年に町の情報発信基地として地元商工会が「レトロ館」を始めて、その後民間が本建物を活用・運営しています。

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大子在住のゲルト・クナッパーさんは茅葺の民家を改装したギャラリー併設の民家に居を構えている。町中でも氏の作品を見ることができて、これは橋の欄干です。

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北の高台より町を見ます。

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大子には江戸時代水戸藩九代藩主の斉昭(なりあき・なりあきら)が新設した郷校(ごうこう)があり、今でも大子小学校の片隅にその当時使われていた文庫(図書室)が残っている。なお現在は白漆喰塗りの土蔵であるが『大子町史 写真編』に掲載されている資料では外観が板倉である(資料では土蔵の壁下地をつくるときに竹で編んだ小舞といわれる骨組み材を引っ掛けて固定するためにある柱の小舞彫りは確認できるので、それを用いて後年(よけいな)お色直しをしたのであろうか)

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黒沢中学校(昭和26年)は現役中学校として今も使われている貴重な木造校舎である。なお講堂(1・3枚目の写真)は昭和30年建築。

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大子町は廃校になった木造校舎を壊さずに有効活用していることにかけては全国一なのではないだろうか。現在13(平成16年に一校焼失)の廃校木造校舎のうち11校舎が地元の集会所、農村改善環境センター、教育支援センターなど何らかの形で残され活用され、この「大子おやき学校」もそのひとつとして地元の郷土食「おやき」の実演販売や体験、食堂などがあり楽しめる。

次回は常陸大宮市高部地区です

加藤誠洋

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