« patchy 常陸大宮市高部地区 | トップページ | 涙を溜めながら »

2009年6月23日 (火)

『常陸の国のむかしの家』八溝山麓編 ツアー(1)

20日

20日に建築士会まちづくり委員会が主催した見学ツアー(『常陸の国のむかしの家』八溝山麓編 のための視察を兼ねています)に参加した。ここでも何度か書いているように、今回は大子町担当者としての参加なので裏方で色々と雑務をこなしながら、でも気を抜くところはしっかり抜いているのはいつものとおり。

まずは最初の目的地の常陸太田から。

Dsc_001Dsc_0030_2Houan

旧太田中学校講堂(明治37年、国指定重要文化財 設計:駒杵勤治)内部は同窓生のための資料館として使用されている。演壇に御真影奉置所がある。明治期の御真影とは天皇皇后の写真のことで、校内で最も神聖な場所に御真影と勅語を奉置していた。マネキンがいい味を出している。なお駒杵は同じ設計図書を用いて同時期に旧水海道中学校、旧龍ヶ崎中学校、旧水戸高等女学校の講堂を設計監理している。

Umezu

旧太田町役場(梅津会館~現常陸太田市郷土資料館、国登録有形文化財)は昭和11年築。遠く北海道で成功を収めた梅津福次郎の寄付によってつくられた。外壁は当時流行したスクラッチタイルが貼られ、シンボルとして大隈講堂(昭和2年)にチョイ似の搭屋が庁舎建築としてのステイタスを身にまとう。

Bank2Bank

旧太田銀行(現常陸太田市郷土資料館分館、明治後期?)海鼠風の腰巻、重厚な軒蛇腹に影盛り(鬼瓦の後方部分)、鉄製の縦格子(戦時中回収されなかったんだ!)など非常に造りのよい土蔵。降り棟鬼瓦や丸瓦に文字が見える。

OkashiOkashi2

お菓子陳列レイアウトが優れている大和田米穀店。見ていて楽しい。

Restrant_otaRestrant_ota2

リノベーション物件2棟

Ame1Ame2Ame3Ame4Ame5

テクスチャー豊富な雨神社(大正11年)とにかく見て欲しい。囲んでいるそれぞれ素材の違う建物の外壁に施された仕上げもとにかくきれいなのだが、驚くのは本殿の基壇、向拝柱、本体、そして屋根部分に使われている石材の種類がすべて違うのだ!しかも板戸はきちんとした造りと「ちっこいのに大物感」が。

Ota_bil

鯨が丘商店街は台地上、南北に2本の道がつき細長く所謂うなぎの寝床の町並みを形成している。一番東側の町割りのみ道路から斜めに振れていてる。建物は道路に平行に建てられているので、奥行きが長い建物は写真のように途中で曲げて敷地に対応させている。だからこの形はこの界隈の特徴なのだ。

Sample

和洋中見事に揃う食堂

Banya_saka

番屋があったから「坂谷坂」という。とにかく常陸太田は「坂のまち」

坂のまちは歩いてみてこそ面白さがあることを再認識した(痛風のバカァ・・・。)

ということで、次回は大子町編です。

加藤誠洋 

|

« patchy 常陸大宮市高部地区 | トップページ | 涙を溜めながら »